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読書と写真とゲームが趣味。海外ミステリードラマが好き

M/M 『Holmes & Moriarity』シリーズ

Holmes & Moriarityシリーズ。作家カップルだが、主に推理はキット・ホームズが担当。キットにベタぼれな元警官のJ.X.はお助け要員。ラブシーンは結構多めかと思います。

Somebody Killed His Editor: Holmes & Moriarity 1 (English Edition)

M/Mミステリ。ホームズ&モリアーティ①Chapter29まであるので、英文で読むのが大変だった!作家を集めてミステリのワークショップが開催され、大雨の中、着いた途端に作家の死体を発見したキット・ホームズ。その上、十年前に別れたJ.X.モリアーティ(元警官)と再会して気まずい。嵐で電話が不通、ネットも無くスマホも繋がらない陸の孤島で、編集者のスティーブンも殺され、J.X.も行方不明に!キットがJ.X.を必死で救出し、事件の謎を解く。有名ミステリのキャラと同じ名前の作家二人だが、やはりホームズが優秀だった。J

.X.35歳×キット40歳。10年前に短い期間付き合ったが、J.X. の傷は深く、再会した夜に激しく抱き合うものの、これは間違いだったと去る。だがキットと呼ぶのは世界で彼だけ(本名はクリストファー)2日目の夜も逢瀬に来る。だが彼は5年前結婚して子供もいるらしい?指輪は?と言うキットに、お前には関係無いと言うJ.X. でも二人の間には強烈な何かがある。キットも行方不明になった彼を泣きながら助ける。その後、キットの思いを知ってまた部屋に訪ねてくるJ.X.互いの誤解を解き、障害がなくなる二人だった。 

All She Wrote: Holmes & Moriarity 2 (English Edition)

M/MミステリH&Mアメリカのアガサ・クリスティと言われるアンナ・ヒッチコックに探偵として招待されるキット。雪に閉ざされた邸宅に住むアンナは骨折。キットは作家志望メンバーと交通事故に遭い一人が即死。恋人J.X.も駆けつけるが、今度はディナーの毒ワインでキット以外の全員が倒れる。犯人の標的は誰?ミステリの小ネタが散りばめてあるのだが、原書で元ネタを読んでないので全部拾えたか疑問。狭い町に有名人が住んでいて事件が起こる、クリスティっぽい話。衝撃的な幕切れで、最後のキットの一言が悲しい。良作ミステリ。

売れっ子ミステリ作家J.X.に愛されまくるキットが見られた回だった。前回、誤解は解けたものの、押しまくるJ.X.に引くキット。交通事故で緊急連絡先をJ.X.にしてたのが幸いして、二人の仲は急速に改善。J.X.はキットに最初に会った時、リーディンググラス姿を見て、なんて知的かつ、死ぬほどキュートと思った…と。疲れ果てたキットと共にロスまで連れ帰ってくれる優しさがたまらない。次作は同居編。 

The Boy With The Painful Tattoo: Holmes & Moriarity 3 (English Edition)

 M/MミステリH&M③このシリーズは巻が進むたびに面白くなってる!サンフランシスコに家を買った二人だが、J.X.が会議に出かけた夜、キットは地下室で泥棒の死体を発見する。今回はストーカーにつきまとわれて「サプラーイズ!」されるは、泥棒の弟に追いかけ回されるし、金持ちのお嬢ちゃんに銃を突きつけられる。J.X.はちゃんとキットのお守りをしてくれ!でも気難しくて子供嫌いのキットが、J.X.と一緒に生きていくために、家族のふれあいや思いやり、愛をちゃんと表現して実行していく姿が感動的だった。アドリアンたちも出演。

アドリアン・イングリッシュ」の二人がついにカメオ出演アドリアンの書店でJ.X.がサイン会をするのでキットが落ち合うシーン。アドリアンがジェイクの姿を見つけて『無防備で妙に甘い微笑み』を浮かべる。アドリアンは相変わらず、猫も殺す好奇心でキットの事件(②巻)にも興味を持つが、ジェイクが心配そう。キットたちから見ると、アドリアンとジェイクは幸せという儚く壊れやすいものではなく、戦いを終えたような静かな充足感を漂わせているらしい。

In Other Words... Murder: Holmes & Moriarity 4 (English Edition)

M/MミステリH&M④今回はジェットコースタームービー並みで面白い!キットの前の家から死体が発見され、元カレから『俺の若い恋人を殺して埋めたな!』と電話が。だが検死では別人。遺体は誰?若いディッキーはどこへ?そしてキットを狙う殺人ストーカーが仮釈放され、ピエロの扮装でキットを襲う!もうキットはボロボロ。恋人J.X.はちゃんと最後のピンチに来てくれたので許すよ!ついにJ.X.からのプロポーズにYESと言い、キットの小説も大手出版社から出ることになり、結婚式の準備をしながら、小説を書き始めるキットだった。

今回はベッドシーンは少なかったが、キットが問題山積みの中、J.X.はいつもながら優しくて思いやりがあって最高だった。作家というよりスター並みのルックスなのに、キットの元カレのディヴィドにヤキモチを焼くのも可愛いが、人間的にも恋人としてもJ.X.の方が10倍上(キット比較)とキットは愛を告げる。なぜJ.Xは睦言がスペイン語?と思ってたら、黒髪に暗い目のスペイン系だった。それは髭も似合いそうだなと納得。