M/M Stranger on the Shore

 Kindleで初洋書読み。M/Mミステリー長編。翻訳機能で超意訳だが、どうにか読めた。20年前、大富豪の孫が誘拐され生死不明。その事件の本を書くために屋敷に招かれた田舎の青年グリフは、超イケメンの弁護士ピアスと恋に落ちる。そこまでたどり着くのに、８章までジリジリ待たされた！だがミステリーとしても屋敷の人間関係を複雑に描いていて、『華麗なるギャッツビー』と同じ地にある屋敷の内外も美しい。孫も長男夫婦も亡くした祖父の無念もわかるし、ピアスの弁護士という立場だけではなく、幼馴染ブライアンを助けることができたのではないか、という二十年越しの後悔も理解できる。そしてグリフの悪夢、恐怖症はどこから来るのか？

そして新たに現れるブライアンの偽物とその無残な死。グリフの滞在期限が迫る中、ピアスと手を組んで真相を解明していくが…。最後に謎解きも伏線回収されてスッキリ。それにしてもピアスが美しすぎるスパダリなのに、グリフを溺愛していて、ロマンスとして最高。グリフも美しいと言われてるので、美男×美男。傷を負った二人が愛を見つけていくサスペンスロマンス。シリーズ外では、これが最高に好きな作品。