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読書と写真とゲームが趣味。海外ミステリードラマが好き

2021年4月に読んだ本<1>

 

 【Kindle】イタリア人って美しくない女性には残酷ってどこかで読んだような。そのせいかヒーローのヒロインに対する評価が酷いんですけど。そしてお約束の大変身後に態度が違いすぎるw みにくいアヒルの子HQ版としては、すごく面白かった。【Kindle】 【再読】ヒロインに誘惑という災難を避けさせようと、祖父母のかけた呪いをヒーローが解いてしまう。そして眩いほどの美女になり、ヒーローと熱愛関係になる。ヒロインの変身後の素晴らしさにスカッとする。一度は誤解のために別れる2人だが、ヒーローの愛は本物だった。もしかしたら、亡き父の罪滅ぼしだったのかも。最初の手紙と、母子を捨てた理由がわかって、それがもとで娘を幸せにしたのだから。読み返すと良い話だった。

 

ハネムーン (ハーレクイン文庫)
 

奔放自堕落な姉がフィアンセの弟と駆け落ち。フィアンセであるヒーロー顔は似ているけど性格は正反対のヒロインを脅して結婚、という始まりから辛いお話。世間知らずのヒロインの純粋さ、情の深さが、周囲の人々を救い、なおかつ自分も強くなっていく。姉は全く出てこないが関わる全てを破壊し、妹は癒やしていく。最後にやっと夫の目が覚めるシーンが印象的。 

 

前半、ヒロインのルアンと既婚の俳優との恋が描かれているので、どうなることかと思ったけど、事故で恋人は彼女だけを忘れてしまい…。ヒロインは彼の主治医の同情からの想いを断り、娘の付き添いの仕事を受けて、運命のヒーローの元へ流れ着く。ヒーローはヒロインに厳しい事を言い、真実を見つめるように求める。俳優の妻が亡くなった後、ヒロインを見て記憶が甦るけど、そんな都合の良い男への幻の恋を捨てて、本当の愛する人を選ぶヒロインが賢い。ヒーローはルアンの名前を聞いたときから彼女に惹かれ、愛を得られないなら船出してしまうつもりだったと告白する。ロマンチックなヴァイオレット・ウィンズピアらしい一冊。

 

黒い魔術師 (ハーレクイン文庫)
 

【電子図書】ギャンブルで破産し亡くなったヒロインの父親、彼に執着していた後見人のベラ。そして育てた恩をきせられて、上院議員の息子と愛無き婚約をしたヒロイン。そしてヒロインを運命の導きで見つけて愛し、彼女を救い守るヒーロー。階級も宗教も人種も超えて、二人が確かな愛を掴み取るまでが切なくて羨ましい。情景描写が素晴らしく、古いハリウッド映画を見ているようだった。 

 

【古書】「涙の結婚指輪」のポールのいとこニコスがヒーロー。伯父の形見を彼に返すため、イギリスからギリシアにやってきたヘーベ。しかしニコスはアメリカ人の妻を殺した疑いで島民に恐れられていた…。お金持ちの未亡人が出てきて二人の恋路を邪魔してるけど、全然目に入ってなかったのね、というのが嵐の海でわかる。傷心を忘れるために島に来て、彼の激情を受け止められるまでに成長したヒロイン。彼の娘アリアドネも可愛いかった。「双子のドラゴン」のカラのその後もわかって、幸せぶりがわかって良かった。